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旅立ってから作り始めるまで半年が過ぎました。我が家のネコのアルバムキルト

 

こんにちは。

パッチワーク教室ルトゥールのyasucoです。 

 

今年は、あっという間に梅雨明け。

すでに、夏本番ですね。

 

体がこの暑さに慣れずに

元気で過ごしたいけれど

元気が出ない・・・なんて日もありますよね。

 

ちょっと いつもよりゆっくりペースで過ごすのに

手縫いのチクチクと針を動かすリズムは

ちょうど良い感じです。 

ペットロス対策キルト コタロウのアルバムキルト

 

さて、今回は

いつもと違うキルトのご紹介です。

 

 

突然ですが 

 

家族のように

共に過ごしてきた

わんちゃんやネコちゃんを

見送られたことはないですか?

 

 

私は、昨年11月

大好きなコタロウ(17歳)に

突然旅立たれてしまいました。

 

ご興味のない方は

スルーしてくださいね。

 

写真上のキルトは、お誕生日キルトです。 

4年前、彼が14歳の時に作りました。

 

いつか来るであろう彼が旅立った時

 

いつも目にするところに 

「彼のキルト」があったら良いな・・・

 寂しさを和らげてくれるかな・・・

 

そんなふわっとした思いから

試作品として作ったキルトです。

 

 

もともと、メモリアルキルト

(愛する人をHIV感染症/AIDSで亡くした家族や友人たちの手によって、その人の思いを、生きた証を記録しようと生まれたものです。90cm×180cmと人が横たわれる大きさの布に、亡くなった人の愛用していた品々が縫いつけられ、メッセージも思い思いに綴られています。差別と偏見により人一倍のつらさや苦しみを背負った短い人生・・・その中で一生懸命生きた事をキルトはそっと語りかけます。薬害エイズ資料館より)

というものがあることを

1994年 メモリアルキルトのボランティアをしていたこともあり

知っていました。

 

 

その当時から、キルトには

見送られた人と

見送った人 双方の

色々な思いを包み込むような

そんな力のようなものがあるのかな・・・

と感じていました。

 

 

だから

私にとっての大切な彼を見送ったときのために

メモリアルキルトになるものを

準備をしていたつもりでいました。 

  

その時のためにと

準備していたキルトですが・・・

 

いざ、彼のキルトを作るとなると

 

やはり、気分も手も進みません。

 

 

それは、彼がいなくなったことを

受け入れることだから・・・

 

頭では、彼がいないことは

分かっています。

 

でも、認めたくない。

 

そんな思いが半年以上続き

作ることが出来ずにいました。

 

 

 

試作品を作って以来

大切なコを見送った方に

このキルトを作ってきました。


なので、まさか このキルトを「作りたくない」なんて

そんな風に自分が思うとは、思ってもみませんでした。

 

 

今回は、たまたま お友達ネコさんがいたこともあり

半年以上が過ぎ、ようやく重い腰をあげることができました。

 

このキルトは

 

パッチワークのお花のパターンを選び

 

名前

メッセージ

日付 

写真を

 

お花に囲まれているように

デザインしています。

 

 

 

作り始めてはみたものの

 

名前

メッセージ

日付

写真

 

全ての過程を経ていくたびに

色々なことを思い出しては

思わず涙があふれてくることが

たびたび・・・ 

 

 

それでも

作業を進めていくうちに

 

 

少しずつ

少しずつ

 

少しずつ

 

彼を見送ったことを

受け入れていくようになりました。

 


 

完成したキルトは

 

朝起きたときに

一番最初に目にする所に

掛けています。

 

 

不思議と

あきらめがついたと言うか・・・

 

彼が手の届くところにいないことを

受け入れることが

ようやく出来た感じです。

 

 

彼がいないことは

今も変わらず寂しいです。

 

でも、その思いを抱えつつ

今は、キルトをしています。

 


 

このキルトは

アルバムのように

旅立っていったコタロウの思い出と

見送った私の思いも全て詰め込んだキルトです。

 

針を動かすリズムは、心も落ち着いてきます。

 

 

いつか

 

大切なコを見送ったことが、止まったままになっている方

その方を近くで見守っている方と一緒に

アルバムキルトを作れたらと

思っています。

 

 

今日は、いつもと違うキルトのお話でしたが

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

  ブログを通して、パッチワークを一緒に楽しめたら嬉しいです。

それでは、また。

 

 

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